坐骨神経痛
坐骨神経は最大最長の末梢神経神経で、下部はヒ骨神経と脛骨神経に分かれ、大腿(太もも)後面から足部にかけての広い範囲の知覚をつかさどっています。
このため、この神経が刺激されると、片側の臀部、大腿の後面、
ふくらはぎが痛み、踵やくるぶしの方まで痛みが響くことがあります。
坐骨神経痛の主な症状(痛み・シビレ・熱い・じんじんする)
太ももの表・裏・外
ふくらはぎ・ふくらはぎ外側
足・足すね・足指・足裏
坐骨神経痛の症状
安静にしているときでも、多少痛みが続いていることが多いものです。
せき、くしゃみなどで痛みが下方にまで響き、身体を曲げたりすると痛みが強くなります。痛みの他に、下肢(脚)のしびれ、知覚の鈍麻(にぶさ)、健反射の異常、歩行障害などがみられるケースが少なくありません。
仰向けに寝て、真っ直ぐ伸ばした脚を垂直になるまで上げていくと大腿の後面に激しい痛みがおこり、十分に脚を立てることが出来ません。(ラセーグ徴候)。また、痛みを軽減するため、痛まないほうの脚に体重をかけ、身体を横に曲げたり姿勢になることも多いものです。
坐骨神経痛の原因
症候性神経痛の代表で、たいていは椎間板ヘルニア、脊椎の腫瘍(がんなど)、腰部変形性脊椎症などのために坐骨神経が刺激・圧迫・浸潤されておこります。帯状疱疹、糖尿病、アルコール依存症などが原因のこともあります。
